佐賀県を巡るアニメーションとその風景

佐賀県を巡るアニメーション」を見る旅をしてきました。

有田を巡る

まず向かったのは佐賀県西部にある有田町です。有田町へは長崎空港へ前日に飛び、長崎県大村市から向かいました。航空路で行く場合、佐賀空港長崎空港もあまり距離が変わりません。

有田町に入ったら、真っ先に上映場所となっている九州陶磁文化館へ行きました。開館の9時より早い8時半頃に到着。こんな朝早く来たのは、ポスターを入手するためでした。ポスター配布は10日間、先着10名に配布とのことです、詳細は下記公式HPを参照下さい。

saga-museum.jp

到着すると、既に看板が設置されていました。開館後、スタッフの方に招かれるようにして入り、上映場所へ。

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上映場所は文化館受け付け近くのスペース、少し大型のモニターと椅子が設置してありました。*1

初回の一般上映で鑑賞。上映時間は10分程度です。有田焼をテーマとした青春モノでした。

見終えた後は館内をぐるっと回り、焼き物を鑑賞。焼き物に関して無知でして価値はわかりませんが、両手で抱えるような大きな物やどうやって作ったのか想像がつかない形の物など普段見られない焼き物が多数置かれていたのが印象に残っています。

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文化館を後にして、舞台となった有田の街へ。私好みの古い街並みが残っていました。次回来た時は陶磁器を扱っているお店へぶらっと入ってみたい。

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舞台となっていた陶山神社です。神社の階段と鳥居の間に佐世保線が通っていて、丁度到着した時に列車が通り過ぎていきました。

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佐世保線の脇には桜が植わっており、春にはより楽しめそうです。有田焼400年祭に合わせ新しい有田焼の灯籠が立っていました。

近くの有田川も舞台となっており、投げ棄てられた投棄の欠片のような白い物も見ることができました。

武雄を巡る

次は武雄へ。武雄の上映場所は県の宇宙科学館プラネタリウムや宇宙訓練体験などが子供に喜ばれている科学館でした。

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入り口手前にはアニメ作品の看板。

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中に入ると、受け付け奥のスペースに有田同様のモニターが設置されており、上映されていました。有田と比較してこちらは来館者も多く、立ち止まって見ていく人が多数見られました。ポスターの配布は現状無いようで、その代わりにポスターはイベントの来場者へ配布されていました。

イベントに参加した知人と共に舞台となった場所へ。

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武雄神社の奥にある大楠。全国でも上位の大楠とのことです。かなりの迫力があります。

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大楠に向かう道には竹藪があり、これも作中に現れます。*2

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次の舞台探訪は武雄温泉。総湯には多くの人が出入りしていました。*3

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舞台となった公民館。掲示板にアニメのポスターがあり、ここであると確信しました。

舞台探訪を終え、科学館の近くで一泊し佐賀空港から帰宅しました。

今回の上映場所や舞台は、公共交通機関が強い場所はほとんどないように感じました。このため、巡るのであればレンタカーがお勧めです。

作品と佐賀と監督と

この作品と佐賀の関係で一番重要な要素は西村監督でしょう。西村監督は佐賀出身なのですね。作品のイベントもよくある声優さんではなく、西村監督が単独で登壇されていました。

www.saga-s.co.jp

アニメーション制作はセブン・アークス・ピクチャーズ。西村さんが監督を務められたDOG DAYS(2期以降)の関係でしょうか。脚本は小柳啓伍さん、和場明子さん。脚本協力に岡田麿里さん。キャラデザ・総作監に竹下美紀さん。グラスリップを初めとする作品での監督との繋がりが見えるようです。

作中には舞台だけでなく、佐賀の文化が色濃く反映されています。有田では有田焼に関わる人々、武雄では民族文化である踊りが10分という短い中で描かれていました。

今後、この作品はどうなっていくのでしょうか。大きな作品ではないものの、地域を舞台だけでなく脚本とするアニメはまだまだ未開の地だと思います。また、イベントやポスター配布等の告知も強くなく、現地の方々へも上手く伝わっていない部分がありそうでした。地域の方々の力やプロモーションも重要な要素となると思います。同じ地域アニメを地元に抱える人としても、今後の動きに期待しています。

関連記事

イベントは惜しくも落選してしまったので、記事を紹介。倍率4倍、予想以上に高い壁だったみたい。

www.saga-s.co.jp

www.nishinippon.co.jp

*1:受け付けや他のお客さんから丸見えなので、パーティションの様な物があると良かったように感じました。

*2:西村監督の作品には良く竹藪が出てきます。

*3:写真は人が途切れた瞬間を狙って撮影しました。

恋旅イベントへ行ってきた

恋旅のイベントに行ってきました。恋旅は富山県南砺市を舞台としたアニメーションです。南砺市ですから制作はもちろんピーエーワークスさんですね。

今回のイベントはそのピーエーワークスさんの本社向かいにある、じょうはな座にて行われました。

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イベントの開始は14時とちょっと遅め。じょうはな座もある、城端の街ではこの日「つごもり大市」という地元のイベントがやっていて、そちらを先に行ったのですが、この記事ではイベントについて書いていきます。

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じょうはな座に入ると恋旅のキャラクターのスタンドがずらっと並んでいました。恋旅は男女2人が強く描かれている作品だからでしょうか、女の子のキャラクターだけでなく、男も同人数並んでいました。昨今のアニメーション作品では珍しいと思います。

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脇には等身大の彫刻(!)が。何度か見てますが、これは凄いです。服装から表情までしっかりと彫られていて、製作も相当時間が掛かったことと思います。お金に換算したら、最も高価なスタンディーなのではないだろうか。館内に入ると、脇はフォトコンテストの写真やイラストで固められていました。

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先週、南端の石垣島で撮影しようかと思ったら、金曜で応募が終わってたという悲しい事実、次回は絶対参加したいです。

イベントが始まると、石井真さんが司会として登場しました。そして、アナウンス、イベント中は撮影・録音は禁止とかそういう注意事項ですね。そういうわけで、写真等はなく、ここから先のイベントに関する箇所は記憶から掘り起こしたものです。

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自己紹介と司会を務めるアナウンスで「自分の名前(恋旅キャラクター、西匠)忘れちゃいました」で真っ先に会場の笑いを取っていたのが面白かったです。続いて、名塚さんとriyaさんが石井さんに紹介される形式で舞台に登場、拍手喝采で迎えられていました。紹介が終わると、3人のトークが始まりました。当時を振り返り、1日で入れ替わりで収録した、登場人物が少ないので男女2人のやりとりが印象的、というようなお話をされていました。また、北陸新幹線グランクラスで来て、名塚さんとriyaさんがお酒を飲むのをぐっと堪えたというお話には観客から笑いがこぼれていました。twitterを見ると、永谷さんの気遣いからグランクラスになったようですね。

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恋旅フォトコンテストの受賞作品発表では、3人の声優さんの冠が付いた賞や南砺市からの賞が発表されていました。その後に、声優さんが恋旅カメラを使ってある場所で撮影した写真が紹介されました。そして、(わからないだろうという前提で)石井さんが「この場所わかる人~」と質問すると、10人位?の人が手を挙げ1人が「新社屋!」と当ててしまうハプニング。とは言え、新社屋建設の話はファンに結構伝わっていて、時期的にも予想できたような…現地に行っていたツイートも見えていましたし。

新社屋の映像が流れ、堀川さんがインタビューに答えていました。ワンフロアで作品を作りたいといったような社屋へかけた思いや将来について語っておられました。

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続いて、恋旅の全編が上映されました。通常、スマートフォンのような小さい画面で見ることになるので、じょうはな座の大型スクリーンで上映されるのは貴重ですね。一緒に来ていた知人も、じっくり作品を楽しめたと話していました。また、上映の後には作品にも出てくるこきりこの演舞が披露されました。3人で演じられていて、特に前方の席であれば、結構な迫力だったのではないでしょうか。

映像の後にはriyaさんのライブ。恋旅の3曲だけでなく、富山へ来ることとなったきっかけの作品、true tearsの「リフレクティア」は当時を思い起こさせてくれました。

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最後のトークでは、名塚さんから石井さんにラップの無茶ぶりが。困りつつも、恋旅をラップにして会場と「True Tours!」で盛り上げる石井さん、流石ですね。これが全てを持っていったように瞬間的には感じました。が、石井さんの声優として参加できる嬉しさ、riyaさんの作品に対する音楽への思い、名塚さんのただいまと言ってまた来られるように頑張りたい、という締めの言葉など、強い思いを感じる言葉をたくさん頂いたのが強く印象に残りました。

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また良い作品がこの場所から生まれることを、そして、そのイベントでは「おかえりなさい」の声で迎えられることを願って席を立ちました。

冬の晴れた城端郊外のご案内

2/11(祝日)の城端はこの時期には珍しく抜けるような青空が拡がり、写真を撮りに行きました。

城端の街より少し西へ行った路地から西方、金沢方面、医王山の山々を眺めています。手前には東海北陸自動車道が通っており、左方が城端S.A.になります。城端S.A.には今回行きませんでしたが、ピーエーワークスさんの新社屋やクリエイタープラザという施設が建設中で春にはOPENとのことです。

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1枚前の写真とは逆側、城端の街のある東方を向いた写真です。街まで1km程度といったところでしょうか。街の向こうには赤祖父山や高清水山などが連なる山々が見えます。今年はかなり雪が少ないです。

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少し場所は移動していますが、城端の街の南端から南方を見た写真です。てっぺんが少し平らに見えるのが袴腰山ですね。線を引いているのは成田行きの飛行機です。

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同じ地点から東方、ここは手前の川の写真右側にある桜が有名で、春には写真家たちが大勢訪れます。

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前の写真の橋の下には山田川が流れており、少し下流に中学校があります。ピーエーワークスさんの初元請け作品true tearsの学校のモデルになったところですね。

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場所は変わって城端駅。手前の黄色い看板が埋まるくらい積もるときもある城端駅ですが、今年は本当に雪が少ないです。手前は駅の無料駐車場です。付近を探索する時にも使えます。

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城端から砺波平野へ下る道。海まではさすがに見えませんが気持ちの良い田畑の中を行く道です。

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陽が沈み、月が出ていました。山に光っているライトはイオックス・アローザというスキー場のナイターのライトです。中止にはなってしまいましたが、楽しみだったピーエーワークス作品のフェスの会場に設定されていた場所です。

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城端へ訪れる人は作品舞台となっている街をめぐることも多いかと思いますが、たまには少し足をのばしてみると、多様な風景に出会うことができると思います。

俺物語!!の劇伴

俺物語!!の劇伴は、良い曲が揃っていると思う。青春や恋愛のストーリーの中でキャラクターの感情の動きに合うような遅めのテンポの曲が多い。例えば、22話「オレへの手紙」の後半、噴水の前のシーンで流れる劇伴、悠紀華の心情に沿うように控えめに流れる。

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音楽担当は S.E.N.S. Project さんです。色々活動されているようですが、アニメだと「君に届け」や「xxxHOLiC」を担当されているとのこと。アニメ、青春、恋愛という枠組みで言うとやはり「君に届け」からの流れを強く意識させられました。

アニメ「俺物語!!」 オリジナル・サウンドトラック

アニメ「俺物語!!」 オリジナル・サウンドトラック

 

オススメの曲は、Story of Mind ~ Little Love*1、Sunlight*2あたりです。

 

*1:サウンドトラックのTrack No.7

*2:サウンドトラックのNo.17

弱虫ペダルの音楽

弱虫ペダルの劇伴は、自転車というスポーツ競技に合うと感じる曲がラインナップされている。勝利や敗北だけでなく、自転車という競技の特性から長い時間の戦いを感じる曲があるのが特徴だと思う。

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音楽を担当されているのは沢田完さん。アニメ作品はそれほど多くなく、近年は劇場版のドラえもんの曲を担当されているとのこと。まだ聞いたことがないので、ぜひ聞いてみたいところ。

O.S.T. 1の1曲目にある「坂道」の主旋律は、作中のシーンで何度か掛かるし、印象が強い曲だ。他には14曲目の「ハイケイデンス」、30曲目「きずな」あたりがオススメかな。O.S.T. 2だと1曲目「ロケットスプリントスタイル」が良いと感じた。

 関連リンク

www.kansawada.com

yowapeda.com

 

TVアニメ「弱虫ペダル O.S.T. 1」

TVアニメ「弱虫ペダル O.S.T. 1」

 

  

TVアニメ「弱虫ペダル O.S.T. 2」

TVアニメ「弱虫ペダル O.S.T. 2」

 

 

グラスリップの舞台プチ探訪

ピーエーワークスさんの新しいオリジナルTVアニメーション「グラスリップ」のPVにある舞台を用事のついでに探訪してきました。

TVアニメ「グラスリップ」公式サイト


TVアニメ「グラスリップ」PV第1弾 - YouTube

 

探訪してきたのは(おそらく)登場人物、白崎祐が手伝いをしているカフェ「カゼミチ」のモデルとなったカフェとその近辺。上記のPVの45秒付近に登場する場所です。

カフェの入り口から。

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入ると陶器や小物が並び、薪のストーブが焚かれていました。ちょうど登場人物の幸が座っていた席辺りに腰掛け、ゆったりと美味しいコーヒーを頂きました。

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主人と話すと舞台探訪で来たという人は僕が初めて、とのこと。まだまだPVしか公開されていないからでしょうか。ちょっと意外でした。もちろん撮影許可も頂きました。

付近をちょっと散策。このあたりもお話に出てくるのでしょうか。

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作品の放送開始の夏までまだ先ではありますが、とても楽しみです。

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